お役立ち情報
口唇ヘルペスってなに?
口唇ヘルペスという名前を始めて耳にする方もいると思います。
口唇ヘルペスとは、風邪などで具合が悪い時や、ストレスがたまって疲れているときなど体が弱っているときに、唇のまわりに赤い水泡ができ、痛みやかゆみがでてくる症状のある病気です。「風邪の華」、「熱の華」などと言われることもあります。
口唇ヘルペスと知らずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
原因はウィルス
日本人では約10人に1人が口唇ヘルペスになったことがあると言われています。
口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウィルスに感染していても、症状がでないので自分が感染していることに気付かないというケース(潜伏感染)も多く、20代~30代で感染している人は半数近くいるといわれています。
年齢が高くなるほど感染率も高くなり、60代以上ではほとんどの人が感染しているというデータもあるようです。
初めて感染する場合の感染経路としては、直接患部に触ることやだ液で感染します。
子供のうちは、親から初めて感染したりしますが、軽い症状で済みます。しかし、成人してから感染すると重症になりやすいと言われています。
人の体にはウィルスに対する免疫がありますが、風邪などで熱が出たりして体調が良くないときなど免疫力が弱まりウィルスが活発になります。
そのため初めて感染した後免疫ができても再発を繰り返すようになります。
「口唇ヘルペス」の症状とは
口唇ヘルペスの症状としては、唇や口のまわりに水ぶくれができ発熱を伴ったり、顎の下のリンパ節が腫れたりします。体調によって症状もさまざまです。
発症するとまず水泡ができてビリビリした変な違和感があります。
何度も再発を繰り返している人だと、すぐに口唇ヘルペスになる前兆だということがわかります。
その後、皮膚のほてりやかゆみなどの違和感が出てきて半日以内に赤く腫れてきます。
体の中でウィルスが増殖しているこの頃に治療をするのがいいでしょう。
その後赤く腫れたところに水泡ができ、水泡が破れてかさぶたが出来て治っていきます。
水泡の大きさは初感染では大きく、再発を繰り返していくと小さくなってきます。
水泡が破れた患部に傷ついた皮膚などが触れると感染します。
患部に触れてしまった場合はすぐに手洗いするようにしましょう。
口唇ヘルペスは2週間ほどで治っていくのが普通です。再発の場合は、初感染で発症したときよりも比較的軽症です。
早めの受診を!
治療方法としては、皮膚科に受診して抗ウィルス薬や抗生物質などで治します。病院にいく時間の無い人は市販薬なども売られています。しかし、判断が難しい場合などは専門的な皮膚科を受診するようにしましょう。
十分な睡眠とバランスの良い食事などをとるなどにして、風邪やストレスで体力や抵抗力を落とさないようにすることが予防法となります。
インフルエンザと口腔内の病気は関係がある?
この時期になると大流行するインフルエンザ。
このインフルエンザがきっかけとなり、歯や歯ぐきが痛んだりすることがあるのを知っていましたか?
◎インフルエンザで免疫力の低下
歯ぐきから出血する、口臭がする、歯ぐきから膿が出る、歯ぐきが腫れて歯が痛いなどの歯周病の症状は、睡眠不足や疲労で疲れているときや、インフルエンザや風邪をひいてしまったときなど、免疫力が低下している時に症状がでてくることがあります。
例えば、初期の歯周病にかかっている人がインフルエンザなどにかかると、普段の症状はとくにないのに、インフルエンザがきっかけとなり免疫力が低下することで、歯ぐきが腫れたり口臭がしたりして歯周病の症状が現れる可能性があります。
◎インフルエンザから蓄膿症や副鼻腔炎になった場合
風邪やインフルエンザになると蓄膿症や副鼻腔炎になる人が多いのですが、風邪菌やインフルエンザウィルスが上顎洞の粘膜まで細菌感染すると上の奥歯にも炎症が起こり痛みがでたり、その周囲にも痛みを感じることがあります。
これは上の奥歯の根っこの部分と上顎洞の粘膜が非常に近い位置関係にあるために起こります。
一週間程度で治癒することが多いのですが、痛みが続く場合や、頬の腫れが強い時は医療機関へ受診するようにしましょう。抗生物質などの投与が必要な場合があります。
◎お口の中は清潔に!
インフルエンザの感染経路には接触感染と飛沫感染があります。
感染者がくしゃみや咳をした時に手で押さえ、その手で周りのものに触れてウィルスが付き、別の人がそのものに触ってウィルスが手に付着します。その手で口や鼻などを触ると粘膜から感染します。これを接触感染といいます。
飛沫感染は、感染者がくしゃみや咳をつばなどの飛沫と一緒にウィルスを放出することで別の人がウィルスを口や鼻から吸い込んで感染してしまうことです。
このように接触感染、飛沫感染ともにインフルエンザは口や鼻から感染します。
うがいや歯磨きをあまりしない人は口の中が不潔になっているので、むし歯や歯周病などのもとになる菌が増殖してそこにインフルエンザウィルスが混じり、滞留しやすくなるという説があるそうです。
健康なお口の中はだ液などの自浄作用が働きますが、免疫力が低下している時や、お口の中を不潔にしている時はその機能が低下します。
お口のケアを実施した人としてない人のインフルエンザ発症率を比較すると、お口の中をケアした人の発症率が10分の1になったという報告もあるようです。
忙しくて歯磨きをする時間がない時はうがいだけでもいいのでお口の中を少しでも清潔にするようにしましょう。
手洗い、うがいはもちろんですが、歯磨きなどでお口の中を清潔にすることもインフルエンザを予防する対処法の一つといえるのではないでしょうか。
また、もしインフルエンザにかかったかなと思ったら早めに医療機関へ受診するようにしましょう。
新型インフルエンザ対策について
9月10日現在、新型インフルエンザの感染が福井県内でも拡大しております。田中歯科医院では日ごろからの十分な院内感染予防を行っておりますが、新型インフルエンザは感染力が強いため、新たな対策を行っております。
新型インフルエンザ対策のご紹介
1.以前より、診療中は換気扇と空気清浄機を常時作動させていましたが、新たに待合室にプラズマクラスターイオンの強力空気清浄機を設置しました。診療時間中は随時、すべての窓を開け、さらに十分な換気を行うようにしました。
2.手指消毒用のアルコール製剤を待合室に配備しました。どうぞご利用ください。
3.待合室のゴミ箱を蓋つきのものに変更しました。
4.咳をされている方のためのマスクを配備しました。
5.問診や体温測定の上、咳や発熱など感染を疑わせる症状のある方は、原則として応急処置のみとし、症状の回復をまってからの治療再開とさせていただきます。どうぞご了承ください。
なお、日ごろからの院内感染対策に関する詳細は、こちらのページをご覧下さい。